まだ付き合う前、風邪気味だった時、ユミツエワンが薬に成るお茶を作ってくれるというので頂きに
行った。
「これ飲んだら一発で治りますよ!」
そう言うと、特製スパイスティを目の前に出してくれた。
「すみませーん。遠慮なく頂きますね。治るといいなぁ」
私は目の前の熱いお茶を一気に流し込んだ。その瞬間、口の中と喉に激痛が走った。
辛い!!!!!
しかし、折角の気持ちを無駄には出来ない。
「あ、あのこれ辛いですね。これ、ちょっと凄いですよね。これ飲むんですか?」
「そうそう。バーって汗かいたら一発で治りますよ。」
仕方ない。悲鳴が出そうになるのを我慢して飲み続けたが、どうにも無理だ。
「あの、これって味見しました?辛いですよね。」
「いやあ全然辛くないでしょ?」
「いや凄いです。ちょっと飲んで下さい。」
「またまた、弱いんだから、この位なんでもない・・・げほげほ、ぎゃーーー辛いいいいい!」
どうやらユミツエワンは作ったお茶の上澄みだけで味見したのだった。
そりゃ、辛く無いわ!!!
この騒ぎの後、ユミツエワンが言った一言を今も憶えている。
「こんな辛いものよく飲めましたね!」
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