ユミツエワン今日の言い訳

夕方、メキシコ料理のトルタコスに行くと言って晩飯を作らず出て行ったしまったユミツエワンが、連絡もなしに11時頃マンションに戻ってきた。

「おまえ、おそかったな、先に晩飯作って食ったぞ」

「え、う・ら・ぎ・り・も・の!

裏切り者って・・普通食うだろ!」

「だって、マンボウ雑炊一緒に食べようと思ったのにぃ」

「あ?・・・手に持ってるのはフグ雑炊の袋だろが!?」

「いいじゃない・・おんなじような形の魚だし!

「それより、どうして遅れたか説明しなさい」(普段はこんなことは言いません)

「え、だって、ユウホウに誘拐されたのよ」(ほら当たった!)

「で、どうして誘拐されたの?」

「トルタコスは、実はユウホウの秘密基地だってこと知ってた?」

「知るかよ!で、何やってたんだ?」

「それは秘密なの。それをしゃべると殺されるのね。」

はーー?

「それで、トルタコスのマスターが結婚式に出るなら3万円払えって友達に冗談言ってて・・・」

「え?」

「だから、土曜に店閉めて結婚式に出ると売上が減るので、その分払えって冗談言って・・」

いや、それはこの問題と関係ないだろ

「とにかく、このお菓子食べてもいい?」

というと、私の机の上にあったゼリーをもって行ってしまった。

「このゼリー誰に貰ったの?」

そう言うと、扉の向こうでユミツエワンは満足気にお菓子を食べ始めた。きっと、トルタコスでもなにか食っているはずだ。そうでなければ自分の夕食だけでも作るはずだと思う私だった。

熊本草千里の朝もや(撮影浅川正二)

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